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マスタリング、音圧を上げる。

マスタリング、音圧を上げる。

マスタリングとは、おもにアルバム全体の音質や音圧を揃えることを言います。
今回は音圧を揃える、特に音圧を上げることについて書いてみます。
(。・ω・)ノ


CDのマスタリング、リマスタリングについては、過去の記事で詳しく書いてますので、よろしければ、ご参照をば。

・マスタリングの話。
http://blog.aggressive-beat.com/?eid=35



まず、音圧を上げるとは一体どういうことなのか?と言いますと、曲全体のボリュームのバラツキを潰し、空いた隙間を底上げし、ボリュームの平均値を上げることにより、聴感上のボリューム感を上げることです。

音圧を上げる

なんのことやらサッパリですよね…。



では、まず曲全体のボリュームのバラツキを潰すことから書いて行きたいと思います。

コンプレッサーというエフェクターはご存じでしょうか?。
コンプレッサーとは、音の飛び出たところ、部分的に音量が大きくなってしまった所を抑え、音量のバラツキを小さくしてくれるエフェクターです。

マスタリング コンプレッサーでの音圧処理

このコンプレッサーを用いれば、曲全体のボリュームを統一することが出来ます。



ですが、このままでは、飛び出した部分を抑えただけですので、全体のボリュームは小さいです。

ノーマライズ処理前

ですので、ノーマライズ処理という方法を用いて、ボリュームのピーク(最大値)を、CDに収録できる限界点0db付近まで上げます。

ノーマライズ

すると、もともと飛び出していた部分(コンプレッサーで潰した部分)は最初のボリュームに戻り、逆にボリュームの足りなかった部分も引き上げることが出来ました。

コンプレッサーで音圧を上げる 処理結果

これがボリュームの平均値を上げる、音圧を上げる仕組みです。

もちろん、音圧を上げる方法は、まだまだ他にあるのですが、それはまた次の機会にでも。

まずは、この基本の仕組みを覚えておけば、色んな場面で役に立ちます。



さてさて、もう少し音圧を底上げする方法、コンプレッサーでの効率的な音の潰し方について、掘り下げて行こうかと思います。



上記のコンプレッサーの仕組みを用いると、より多く潰したほうが、最終的なボリュームの平均値は高くなり、結果的に音圧は高くなるというわけなんです。

では、どうしたら、よく多く潰せるのか?。

音の潰し方も、段ボールの潰し方と一緒で、中身が空に近いほうが良く潰れます。

コンプレッサー 音を潰す イメージ

つまり、音の不要な成分を削ったほうが潰れやすくなるわけです。



どういった音が潰しやすいのかというと、薄っぺらい音です。
極論を言えば、アカペラや、ギターだけのトラックなど、情報量が少ないトラックほど、よく潰れます。

では、ボーカル、ギター、ベース、シンセサイザー、ドラムなどがミックスされた音源をキレイに潰すにはどうしたら良いのでしょうか?。

もちろん、無理やりにコンプレッサーで潰してしまえば、大切な音も崩れてしまいます。キレイな質感を保ちつつ、しっかり潰すのです。



まず、不要な成分を予め削り落とします。EQをメインに不要だと思われる帯域から削るのが良いと思います。

ここで見落としがちなのが、ハイハットの下の帯域や、ベースやキックの上の帯域です。

パッと聴いた感じ、もともとそんな帯域なさそうな感じもしますが、しっかり存在しています。

ですので、音を聴きながら雰囲気が変わってしまわないギリギリのゾーンまで、ハイパスやローパスで削ってしまいましょう。

EQ ローパスフィルター ハイパスフィルター

この工程を行うだけで、ドラムトラックはスッキリ、プロっぽいサウンドに仕上がります。



ドラムが決まったら、次はキックとベースの共存です。

まず、楽曲のイメージから、どちらを主役にするか決めます。

主役にしたいほうを決めたら、その楽器の一番かっこよく鳴っている部分、美味しい帯域を見つけます。

美味しい帯域



次に主役じゃないほうの楽器、主役と対をなす楽器をEQで削ります。主役のカッコいい帯域と同じ周波数を削ってやります。

EQ処理

すると、なぜか主役のカッコいい部分が前に出て来て、まとまります。



スペクトラムアナライザー系のプラグインを使うとリアルタイムに帯域が確認できて便利です。

スペクトラムアナライザー



ポイントとしては、目立たせたい部分を強調する場合、その部分をブーストする(上げる)のではなく、ぶつかっている楽器の該当部分を下げることで目立たせたほうが、良い結果が得られるということです。

これは、キックとベースに限らず、ギターとシンセサイザー、ボーカルとギターの関係でも応用できるので、ぜひ実践してみて下さいね。



さて、ここまで読んでピンと来た方もいらっしゃると思いますが、マスタリングで音圧を上げるということは、ミックスの段階から、しっかりと帯域整理をすることが重要となってきます。

しっかりとミックスされた音源は、マスタリングの音圧上げで悩んだりはしません。

音圧上げで悩んでるということは、まだまだミックスがヘタクソってことです。
(・ε・o)


しかし、EQなどを用いて削り、潰しやすく処理するということは、それだけ音楽的に失われた成分があるということなので、削り過ぎるのも良くないのです。

クラシックのCDや、映画のDVDの音圧が低いのは、ダイナミクスの関係もあるのですが、なるべく音楽的な成分を失いたくないからなのです。


最終的にどれくらいの音圧にするのかを考えながら、削っていくのが理想です。

音圧を求めなければ削る必要など、ほとんどありませんからね。



合言葉は「上げたければ削れ」です。



では、最後に。
この記事では、削れ削れと何度も書いて来ましたが、理想的なミックスとは、なるべく削らないことです。
なるべく削らないで済むミックスをするには、アレンジでボイシングをキッチリと決めることです。

理想的なマスタリングとは、アレンジの段階で既に決まってるのかもしれませんね。

アレンジやボイシングについては、また機会があれば書いてみようと思います。



<追記>

上級者向けのアドバイスとしては、DAW上でミックスをする場合、飽くまでデータ的に処理されるということを頭の片隅に置いておいて下さい。アナログのミックスとは違い、デジタルのミックスは、アナログ処理を真似てプログラムされているということです。電気的な処理ではなく、データ的な処理になります。電気は飽和しますが、データは飽和できないので、意図的にカットされます。アナログで歪むのと、デジタルでクリップした場合は違いますよね?。

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